2025年6月27日金曜日

養老孟司『バカの壁』新潮新書 2021

かつてのベストセラー、当時も読んだはずだが、再読。何でも自分で理解できる筈はない。理解できないのは、そこにはバカの壁があるから。書名は自分の知識、理解の限界を指すらしい。誰にでもバカの壁はある。だから話せば分かると思うのは間違い。分かるにしても夫々の個人毎に癖、制約がある。

個性を伸ばせという教育は誤り。他人との共通理解の方が重要。他人を理解できるようにすべき。意識と無意識がある。一元論と二元論がある。一元論は原理主義につながる。自分だけ、自分たちだけ、正しいは良くない。最後の方では経済のあり方、農業と加工業などを論じる。自然から離れている現在を批判しているように思える。正直言って十分理解できたと思えない。

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