精神科医と経済学者の対談である。内田は若いうちにアメリカに渡り、今もそこで小児精神科医をしている。また浜田は経済学者として東大で教職の後、イェール大学、更に日本の経済政策にも関与した。ここで浜田は自分が鬱であり、これまでの病歴を語る。内田とは内田の母親との付き合い以来であり、通常の医師と患者よりもより親密な関係である。
浜田は有名な学者であり、日本の官庁で経済政策に携わった際に顔を知っていたが、鬱を病んでいるとは知らなかった。それだけでなく、息子が20代で鬱による自殺という不幸に見舞われているとは全く無知であった。ここで浜田が自分の病気を語り、医師である内田がそれに対して専門家として説明を加えるという形で対談は進む。医学も経済学も実際の治療、政策に不十分な知識で立ち向かう実践的な学問であるという話があった。
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