京のまちに勤王党を名のる盗賊が出没、商人を襲っていた。実はこの盗賊の正体は新撰組であった。新撰組、こんなあくどいことしていたのか?
新撰組は料亭で勤王の志士たちを襲う計画を話していた。これを聞いた芸者の美空ひばりが鞍馬天狗に伝え危機を防いだ。
角兵衛獅子をしている姉妹を助けたことから、鞍馬天狗の居場所が新撰組に知られる。
また勤王方が集まる鞍馬山の火祭りを新撰組が襲おうとしている。ひばりは鞍馬天狗に身の安全のため行かないでくれと頼むが、天狗は馬を駆ける。火祭りに銃を放ち駆け込む天狗。
本作はシリーズ物の一作のためか、多分当時見ていた観客にはよくわかったと思うが常連の登場人物たちが活躍するものの、大きな山場的なチャンバラの見せ場はあまりない。最後の鞍馬山への駆けつけにしても馬で乗り込んで蹴散らすが戦闘の場面はない。
本作では美空ひばり扮する京芸者との恋の語らいの場面などが一番の見ものかもしれない。