明石藩の主君は暴君である。しかし将軍の弟であるため誰も諌められない。しかも次期に幕府の要職に就く予定である。
この暴君を成敗すべく参勤交代の帰路で襲って亡き者とする秘密の指令が、老中から手練の士へと下った。その首領が片岡知恵蔵であり、仲間と組んで暗殺計画を立てる。
山深い部落で待ち伏せし、大名一行と暗殺者十三人の斬り合いが映画の最後数十分にわたって続く。
この映画の設定、大名を参勤交代の途中で暗殺するとか驚く。各藩での内部の抗争によって殺された大名もいたのであろう。しかし公然と暗殺者が大名行列を襲うなど実際にあったであろうか。少し考えるとあっても不思議でない気がしてきた。また公然と、と述べたがこの映画でも表向きは帰藩後病死として処理したとある。そうなれば誰もお咎めなしということになる。
この映画は最後の長尺の立ち回りが有名であるが、参勤交代最中の暗殺という話に改めて新鮮な感じを受けた。
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