好きな十朱と別れて3年ぶりに修業から故郷へ帰ってくると、一家は敵役の組に押され傾いているだけでない。十朱は友人と結婚していた。愕然とし虚無感に陥る橋蔵。
落ち目の一家と相手方のやくざを争わせ、漁夫の利を得ようとする別のやくざ一家。そこに雇われている浪人丹波哲郎は、かつて妻が暴行を受けやくざ一般に嫌悪感を抱いている。彼もやくざは滅びればいいと思っている。
最後のやくざ同士の大喧嘩はやくざ同士の争いの惨めさ、虚しさを強調したものとなっている。爽快とはほど遠い雰囲気の映画だ。それが持ち味であろう。
丹波ほか西村晃などの脇役も記憶に残る。
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