伊賀山正徳監督、東映、59分、白黒映画、月形龍之介が黄門。
黄門一行が上州沼田の街道で、多くの侍に襲われている若い一人の侍を見つける。助さん格さんは若い侍に助太刀し救う。その侍が言うには沼田城は側室、家老が家を乗っ取ろうとし、姫を古寺に閉じ込め、主君自体は病の床にある。家老が毒をもっているのではなかろうか。2022年11月30日水曜日
水戸黄門漫遊記 怪猫乱舞 昭和31年
ゴヤ・マーダー El asesino de los caprichos 2019
ヘラルド・エレード監督、西、白、95分。
スペインを舞台にした女刑事2人が猟奇殺人を追う話。ダイハード2 Die hard 2: die harder 1990
レニー・ハーリン監督、米、124分、ブルース・ウィリス主演。
吹雪のダラス空港でブルース・ウィリスは妻の到着を待っている。同じ頃、テロリストの首領である将軍を囚人として運送する飛行機もダラス空港に向かっていた。ウィリーズ・ワンダーランド Willy’s wonderland 2021
ケヴィン・ルイス監督、米、88分、ニコラス・ケイジ主演。
ケイジが車を飛ばしていると、針が飛び出た車止めでパンクする。会った男は遊園地の掃除をすれば車のタイヤを取り換えてやるとケイジに言う。連れて行かれた遊園地がウィリーズ・ワンダーランドである。2022年11月29日火曜日
コンティニュー Boss level 2020
ジョー・カーナハン監督、米、100分。
主人公が何度も死に、元に戻ってやり直す繰り返し映画の一種。メン・イン・ブラック インターナショナル Men in black: International 2019
F・ゲイリー・グレイ監督、米、115分。
宇宙人を倒す組織の話であるが、以前とは全く違った配役、一人は黒人の女で、男の方も若い者が演じている。フランシス・ハ Frances Ha 2012
ノア・バームバック監督、米、86分、白黒映画。
主人公のフランシスはニューヨークでプロのダンサーになるべく修行している。親友がいる。同居していたその女の子が結婚するというので、一人になる。黄龍の村 2021
阪元裕吾監督、66分。キャンプに向かう若者たちが山中で車が故障、近くにある村に行く。そこの村人たちは愛想よく迎えてくれた。
しかしそのうち、村人はやって来た人間を襲って暮らしていると分かる。若者と村人の決闘が始まる。殺し合いの闘いである。最後に村の連中を倒し、生き残った若者らは引き上げる。
迷い込んだ外部の者を襲う田舎の人間の話は映画で時々作られる。この映画では対決場面が見物である。
2022年11月23日水曜日
ルナン『イエスの生涯』 Vie de Jesus 1870
19世紀に書かれた著作に、このルナン著のイエス伝は度々引用されている。かなり革新的というか過激なイエス像を描いている本なのかと思っていた。しかし実際に読んでみると、そんな内容ではない。ごく真っ当な伝記である。
思うにこの伝記が1860年代に出る前は、イエスの生涯の記述といったら福音書が当然基本なのだが、それを基にしてイエスの偉大さ、その教えを説く宗教的なものばかりだったのだろう。それがこのルナンの著は実証的というか、ドライな書き方である。現代人にとっては普通の記述である。それが当時の信仰深い人々にとっては驚愕を通り越して冒瀆的に映ったのであろう。そうなら当時のキリスト教徒と現代の我々の宗教に対する感覚というか常識があまりに隔たっている証左になる。
歴史記述として現代に通じる書き方だから、イエスの行なった奇蹟についても、病気の治癒などは、病は気からといった理解である。キリストの死後3日目の復活などは書いていない。歴史的な価値を別にしても本書を読むと、福音書に書いていないところが解説してあるので役に立つ。
ルナンが科学的態度でイエス伝を書いたのだが、それにしてももう170年も前の本である。現在から見れば客観的な記述でも修正の要がある箇所が結構あるだろう。現代の知識によってこの本くらいやさしく書いてあるキリストの伝記があれば良いと思う。本書はやさしく書いてあるのも特徴である。現代のキリスト教の本やキリスト者の意見などを見るとパリサイ人が書いているのかと思う難解なものがある。(忽那錦吾、上村くにこ訳、人文書院、2000年)
2022年11月22日火曜日
ダイ・ハード Die hard 1988
ジョン・マクティアナン監督、米、132分、ブルース・ウィリス主演、シリーズ第一作。
ニューヨークの警官ブルース・ウィリスはクリスマスの日、ロサンゼルスにやって来る。妻子と会うためである。妻は日系企業、中富商事の取締役である。その会社のある高層ビルに行く。丁度クリスマス・パーティの最中である。2022年11月20日日曜日
座頭市物語 昭和37年
三隈研次監督、大映、96分、白黒映画、座頭市映画の第一作である。
座頭市は下総の飯岡助五郎親分を訪ねてくる。親分は留守で、その間座頭市は博打に加わる。壺を振らせてくれと頼む。座頭市が振ったら賽子が壺の外に出る。みんな面白がって賭ける。当然みんなの勝ちである。これを数回続けた後、まともにやって座頭市が一人勝ちをする。みんなは文句を言う。座頭市は賽子が壺の外に出たと言うならそれはインチキではないかと反論する。帰ろうとする座頭市を子分たちはやっつけようとしたが、親分が帰って来て座頭市を歓迎する。2022年11月18日金曜日
亀山郁夫『ドストエフスキー 黒い言葉』集英社新書 2021
ドストエフスキーの翻訳で名を成した亀山郁夫によるドストエフスキー解説本。これまでもドストエフスキー関連書をずいぶん出しているが、これもドストエフスキー論の一種である。
作品別に論じるのではなく、話題毎に論じているのが特色である。金、サディズム、苦痛の愛、疚しさ、美が世界を救う、父親殺し、その他様々な話題が取り上げられている。該当するドストエフスキーの著作からの引用や、他の論者のドストエフスキー論を広く渉猟し、議論を進める。
ドストエフスキーの入門書、あるいはすすめ、といった本ではなく、ある程度ドストエフスキーに親しみ、深く知りたいと思う者向きであろう。
グリーン・ホーネット The Green Hornet 2011
ミシェル・ゴンドリー監督、米、119分。
かつてアメリカのテレビ番組として放送した冒険活劇の映画化。主人公の少年時から始まる。父親は銀行家であまり子供に構ってやれないが、息子は問題児のようである。2022年11月15日火曜日
赤毛のアン(紅雀) Anne of green gables 1934
ジョージ・ニコルズJr監督、米、78分。
『赤毛のアン』の映画化としては2度目。邦題は『紅雀』だった。まだ翻訳が出ていなかったからである。ゾラ『ボヌール・デ・ダム百貨店』 Au Bonheur des dames 1883
ルゴン・マッカール叢書の第11巻である。パリの百貨店の隆盛を描く。主人公はドゥニーズという若い女で故郷にいられなくなったため、弟二人と上京する。頼って来たのは叔父の店。実際に来てみるとパッとしない。叔父一家もいきなりの上京にとまどったが、姉弟を迎えてくれる。向かいに百貨店がある。それが題名の百貨店。そのまばゆさに驚く。後にドゥニーズはこの百貨店に勤めるようになり、そこでの奮闘というか働きが小説の主な筋を作る。
女主人公が善人として描かれ、最後に至るまで大波乱はない。それが少し単調感をもたらすかもしれない。悪人だと、特に癖のある悪人が小説や映画に登場するとよく描けている、名演だと感心される(絶対にそうである)のだが、善人を書いて感銘を与えるのは物凄く難しい。
また何と言っても当時の百貨店の実際について詳しく書いてあり、勉強になる。その百貨店に押しつぶされていく中小小売店の悲哀がある。昔の大店法騒ぎを思い出す。大型スーパーなどの商業施設進出に対して従来の小型小売店が、売上を奪われるので来るなと訴えた。後には来てくれと懇願した。大型商業施設があれば客が来て自分たちの売上も増えるだろうと。消費者が買うかどうか決めるのである。それを大型商業施設を悪者にして、中小小売店は被害者だといって弱者の味方のつもりでいるのは呆れる。2022年11月13日日曜日
周遊する蒸気船 Steamboat around the bend 1935
ジョン・フォード監督、米、82分。
19世紀末、ミシシッピ川が舞台。そこで蒸気船を操る船長のところへ甥がやって来る。逃げてきたという。好きな女が出来て結婚したい。その邪魔をする者がいて襲ってきたので逆にその男を殺してしまった。伯父の船長はそれは正当防衛だと言う。結婚したい女を紹介される。ケープタウン Zulu 2013
ジェローム・サル監督、仏南ア、107分。
南アのケープタウン。子供たちが誘拐される事件が頻発している。植物園で少女の撲殺死体が見つかった。刑事の聞き込みで被害者が麻薬の売人と会う予定だったと分かる。その売人を刑事たちは追う。2022年11月6日日曜日
少年探偵団(エーミールと探偵たち) Emil und die detective 1931
ランプレヒト監督、独、73分、発声映画。
ケストナーの小説の映画化。「探偵少年団」は日本で公開された時の邦題。主人公のエーミールは公園の像に友達といたずらをしていた。帰宅する。2022年11月4日金曜日
サン=テグジュペリ『ちいさな王子』 Le petit prince 1943
『星の王子さま』は岩波書店が版権を持っていて、それが切れると各社から大量の新訳が刊行された。もとより岩波の翻訳は誤訳が指摘されていた。この翻訳では題名を直訳にしている。『星の王子さま』は浸透した訳名なので、無理して邦題は変えず、解説で原題はこういう意味だとか書く手もあったはずである。新しい今までにない題にして目を引こうとしたか、自己顕示が強いのか。 内容はよく知られている。それにしてもメッセージ性が強いというか、端的に言えば説教調の本である。
バッド・ティーチャー Bad teacher 2011
ジェイク・カスダン監督、米、99分、キャメロン・ディアス主演。
中学教師であるディアスは結婚直前に婚約者の家に呼ばれる。ディアスの名で先月1万6千ドルも使ったと言われ、相手の母親だけでなく婚約者からも金が目当ての結婚かと言われて破談になる。学校に戻るしかない。学校の授業では映画を観させているだけである。
脱獄の掟 Raw deal 1948
アンソニー・マン監督、米、79分、白黒映画。
服役している男のところに女(恋人)が面会に行く。今晩だと脱獄計画を知らせる。夜、女は刑務所脇で車を止めて待っている。男が逃げてきた。車を走らす。2022年11月2日水曜日
偉大なるアンバーソン家の人々 The magnificent Ambersons 1942
オーソン・ウェルズ監督、米、88分、白黒映画。
19世紀後半、田舎のアンバーソン家は町一番の富豪だった。ジョゼフ・コットンが演じる男の若い時、好きな女に求婚するが、楽器を壊したので拒絶される。相手の女はアンバーソン家に嫁ぐ。一人息子が生まれる。わがまま放題に育てられたため自己中心的な男になる。コズミック・シン Cosmic sin 2021
エドワード・ドレイク監督、米、88分。
空想科学映画。宇宙人が地球を侵略するのでそれを撃退する映画。ブルース・ウィリスが出ている。