2024年4月28日日曜日

現代仁侠道 兄弟分 昭和45年

村山新治監督、東映、89分、菅原文太主演。賭場に警察の手入れが入った。菅原が責任をとり自首し、その場は収まった。

菅原が出所した後、親分の渡部文雄が引退し、後任に他の者を選んだ時、菅原は約束のシマをくれる約束はどうなったかと聞く。渡辺は不快になる。大阪の自分の組から飛び出して上京した待田京介は渡辺の組に草鞋を脱ぐ。渡辺は待田に、邪魔になった菅原を消せと命じる。待田は菅原と会ってその人間が気に入り、東京から逃げてくれと頼む。菅原はその気になったが弟子が渡辺に捕まっていると聞き、戻って渡辺に切りつける。その時現れた大親分が仲裁する。菅原は自首、服役した。

その間、待田は暴れ勢力を伸ばしていた。菅原のいない間、渡辺は弱味につけ込み菅原の妻に手を出していた。菅原出所後、妻は自殺する。大阪から待田を連れ戻しに鶴田浩二が上京してきた。渡辺は待田に、自由になりたかったら大親分を倒せと命令する。大親分、待田とも倒れる。菅原は鶴田と共に渡辺の組に乗り込み全滅させる。

井奥陽子『近代美学入門』ちくま新書 2023

西洋の近代の美学観念の変遷を追う。

artに当たる語の意味は古代では技術、近代以降芸術の意味が加わった。自由七芸でなかったartはむしろ職人の手になる技術とされた。近代以降、芸術家が確立し藝術視されるようになった。artの対象はまず美、これは均斉のとれたもの、更に崇高、これは自然の荒々しさ、最後は「絵になる」もの、これは対象は不均一だが構成によって整える。これらの美、崇高、絵になるがartとして認識されてきたのが近代である。17世紀から19世紀までの時代になる。

2024年4月27日土曜日

ジャイアント・スパイダー 巨蜘 Giant spider 2021

リー・ヤードン監督、中国、84分。秘密の研究所での研究は蜘蛛を巨大化させ、研究員をほとんど殺す。

救出に特殊部隊が赴く。また研究所を知っている博士とその護衛役の女戦闘士、アンドロイト風、日本刀のような刀の使い手が一緒に行く。荒涼たる地にある研究所に着いてみると巨大蜘蛛に襲われ部隊員の大部分が死ぬ。研究所の女所長の野望による研究が悲惨な結果をもたらしたのである。その女所長も殺され、何とか数名の者が逃げる。研究所そのものは爆破される。

ザ・レイク The lake 2022

リー・トーンカム監督、タイ、108分。タイの田舎の池或いは湖に怪物が現われ、人々を襲う。アマゾンの半魚人風?で、後ゴジラ風になる。沢山の者が犠牲になる。

幼い娘が怪物に攫われたか行方不明になる。若い姉弟のうち弟は怪物に傷つけられる。すると怪物の考え(?)が分かるようになる。捕えた小さい方の怪物を人々がやっつけようとしていると、止めに入る。幼い娘は無事だったが大きな卵を抱えている。

刑事には言う事を聞かない娘がいる。学校に迎えに行く。反抗期のような娘は父親に反発して口もきかない。怪物が現れたとの通報で娘を乗せてそこに向かう。幼い娘と卵も車に乗せる。大きい怪物が現れた。卵を取り戻しに来たと推測がつくが、怪物を仕留めるためボンベを銃で射ち大爆破となる。自分の娘が死ぬ。後に怪物の居所を捜しに、洞窟のような所に行く。

2024年4月26日金曜日

ブラックサイト 危険区域 Black site 2021

ソフィア・バンクス監督、豪米、91分。イスタンブールで病院爆破があり、それで夫の医師と娘を亡くしたCIA分析官(ミシェル・モナハン)が主役。

砂漠の様な人里離れた場所に基地があり、そこにテロの首謀者の男が移送されてくる。取り調べ中に一人で叛乱を起こし、基地の人間を次々と殺していく。この殺人者をいかにして取り押さえるかの映画。最後になって真相らしきものが分かり、ミサイルを打ち込んで基地全体を秘密保持のため爆破するが、主人公は寸前に脱出する。

清水幾太郎『現代思想』上下 岩波全書 1966

内容は次の様である。第一章「二十世紀初頭」1芸術家たち2哲学者たち3社会主義者たち、第二章「一九三〇年代」1.ナチズム2人民戦線3スペインとインテリ、以上が上巻である。以下は下巻で第三章「一九六〇年代」のみ。1.イデオロギー2電子計算機3レジャー、である。

はしがきにマルクス主義、プラグマティズム、実存主義のような有名な思想は扱わないと言っている。一体何が書いてあるのか。初めの芸術家の部分は清水による現代芸術論である。機械の発達が影響を与えたとある。哲学者のところは認識と価値の問題が書いてある、社会主義者のところはベルンシュタインを論じる。第二章のナチズムは言うまでもないが、人民戦線と聞いて懐かしく思った。忘却の彼方の話とは言わないが、こんなことを論じているのがいかにも当時らしい。それにスペイン内戦の問題。これも昔はよく本などが出ていた。

下巻は執筆している時代、その半ばの1960年代を対象とし、イデオロギー、電算機、レジャーの話である。何が書いてあるか、興味を持つ者もいるだろうが、あまり読み進める気が起こらない、著者の本を何でも読みたいと思う人向きではなかろうか。1960年代半ばにはこのように論じる人がいたという記録である。

2024年4月25日木曜日

パニッシャー The punisher 2004

ジョナサン・ヘンズリー監督、米、123分。FBI捜査官が家族を殺されたので相手の悪党どもに復讐する物語。

主人公は潜入捜査官で、悪党どもを捕まえる際、殺された男がいた。その父親が悪党の親玉ジョン・トラボルタで、復讐を企てる。捜査官の家族は殺される。捜査官はFBIを辞め、復讐する鬼となる。ギターを弾く殺し屋やロシヤ人の大男の殺し屋などは面白い。それらを倒し、最後はトラボルタをやっつける。トラボルタは身体を鎖で縛られ、車に引きずられながら燃えて、爆破に巻き込まれ死ぬ。