2024年4月26日金曜日

清水幾太郎『現代思想』上下 岩波全書 1966

内容は次の様である。第一章「二十世紀初頭」1芸術家たち2哲学者たち3社会主義者たち、第二章「一九三〇年代」1.ナチズム2人民戦線3スペインとインテリ、以上が上巻である。以下は下巻で第三章「一九六〇年代」のみ。1.イデオロギー2電子計算機3レジャー、である。

はしがきにマルクス主義、プラグマティズム、実存主義のような有名な思想は扱わないと言っている。一体何が書いてあるのか。初めの芸術家の部分は清水による現代芸術論である。機械の発達が影響を与えたとある。哲学者のところは認識と価値の問題が書いてある、社会主義者のところはベルンシュタインを論じる。第二章のナチズムは言うまでもないが、人民戦線と聞いて懐かしく思った。忘却の彼方の話とは言わないが、こんなことを論じているのがいかにも当時らしい。それにスペイン内戦の問題。これも昔はよく本などが出ていた。

下巻は執筆している時代、その半ばの1960年代を対象とし、イデオロギー、電算機、レジャーの話である。何が書いてあるか、興味を持つ者もいるだろうが、あまり読み進める気が起こらない、著者の本を何でも読みたいと思う人向きではなかろうか。1960年代半ばにはこのように論じる人がいたという記録である。

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