2018年6月22日金曜日

竹村彰通『データサイエンス入門』岩波新書 2018


 データサイエンス入門 (岩波新書)
いわゆるビッグデータが蓄積、利用される最近、このデータ処理、利用を広い観点から入門書として解説している。

本書ではデータ処理、データ分析、価値創造をデータサイエンスの3要素としている。
データ処理は情報処理と言ってもよく、インターネットやコンピューターなどソフト、ハードの発達により、いかにしてデータを処理するかである。
データ分析は集積されたデータをどのように分析するかであり、統計学がその中心となる。
価値創造は分析されたデータから夫々の分野でどのように応用するか、利用するかであり、これは各分野の専門家と意思疎通ができ、課題に対して有用な方法を提供できるかの技術である。

コンピューターやネット等、情報処理に詳しく、また統計学の知識に精通していることが必要である。特にネット関連は技術革新、変化が速いので、この点に関心が強く、統計学の知識があればデータ・サイエンティストに向いているであろう。

2018年6月21日木曜日

マッド・メアリー A Date for Mad Mary 2016


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アイルランド映画、ソーントン監督、82分。

半年間服役していて出所したメアリー、彼女には一人だけ親友がいる。出所してすぐ会ってくれると思ったのに会えずに腐る。
その親友が今度結婚する。花嫁付き添いに頼まれるものの、同伴者の男がいない。それで同伴者を見つけるため、何人かの男とデートする。結局うまくいかなかった。

親友に頼まれ、式用のビデオを撮ってくれるよう、女に費用を払いに行く。その女と仲が良くなる。元は親友だったのに今は距離が生じている花嫁の代わりになる。しかしその子ともうまくいかなくなる。

映画は主人公の少女が人とうまくつきあえず、悩む姿を描く。女同士の付き合いということで同性愛とかの言葉を持ち出してくる必要はなかろう。

標題のマッドは狂っている、というような強い意味でなく、ブチ切れている、普通じゃない、くらいの使い方か。半年も刑務所に入っていたヤンキーガールで、表面上は突っ張っているが、内心は不安なのであろう。

猿 Маймуна 2016


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ブルガリア映画、コツェフーショショ監督、93分。

異母姉妹、姉は十代後半で妹は十代前半で仲が良い。その父親が倒れ、昏睡状態に陥る。活発な妹は毎日、父親の見舞いに行き、何とか父親の目を覚まそうと色々やる。姉はその現実を認めたくなく、恋人といつもいる。

学校に少し変わった、若い教師がいる。教師の部屋を、隣の建物から姉妹は見て、女装趣味と知る。これを黒板に書き、二人は母親同伴で校長室に呼ばれる。退学を命じられる。
映画は父親が元気だった昔の場面に戻ったりする。以前、猿を愛玩動物として買ってくれた。動物園においていたのだが、いなくなる。実は子供たちが盗み、屋根裏で飼っていたのだ。

妹は家でオペラのレコードをかけると父親が嫌がることを思い出し、レコードプレーヤーを病室へ持ってくる。レコードをかけると父親が起きるのではないかとの期待である。部屋の医療機器に影響を与え、医師が飛んでくる。父親はもう少しで死ぬところだったと言われる。
最後に妹はこれを思い出し決断する。姉は勝手に読んだ文で教師の秘密を知り、教師と話す。
最後は幻想的に父親と再会する。

レコードプレーヤーでCDのそれでない。これは話の必要上そうしたのか、まだブルガリアではレコードプレーヤーが珍しくないのか、不明である。
少女たちの成長を描いた映画であろうが、十分理解できたかどうか。