ポーランド映画、ランコシュ監督、白黒が大部分、一部総天然色、99分。
1952年当時のポーランドが主な舞台、その際は白黒、一部は現代で、この時は色付き。
出版社に勤める主人公はオールドミスで、結婚できるかどうか、特に母親と祖母が心配している。女三人の所帯である。
或る時知り合った逞しい男と付き合い、求婚される。すっかり喜んだ女主人公、男にテーブルの上に押し倒される。ところがその後、公安警察の者だと正体を明かす。出版社の上司の監視、スパイをしてくれと頼まれる。動転した女主人公はとっさの行動で男に毒を飲ませ、殺害する。母、祖母とも力を合わせ、男の死体を処理する。
時は流れ、現代。年老いた女主人公はアメリカからの息子を迎えに空港へ行く。抱き合う親子。息子はあの公安警察と同じ顔である。もちろん父親についての真実は語られない。
スターリン体制の時代であり、ポーランドでも恐怖政治が敷かれていた当時である。
女主人公が毒殺するところ、唐突な感じがする。嫌われ恐れられていた公安警察なので、殺してやりたいだろうが。
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