2018年6月16日土曜日

鉱夫 Rudar 2017


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スロヴェニア映画、スラク監督、102分。

映画は主人公の少年時代、ボスニア、野原の小道で姉との場面から始まる。
成人した主人公はスロヴェニアに住み鉱夫である。ある日社長から呼ばれ、廃坑の調査を命じられる。そこで人骨を発見する。社長はなぜ警察に知らせたのかとなじる。早く廃坑には何もないと確認し売却したかったのである。近所に住む老人はこの地のわけを知っていそうである。気になる主人公は社長の止めを聞かず、発掘を続け、無数の白骨を発見する。第二次世界大戦の際、軍人だけでなく、一般市民も生き埋めにされたものらしい。老人のところへ、廃坑で発見した女の髪の毛を持っていく。

解雇される。主人公のこだわりは、自分の経験からによる。映画の冒頭に出てくる姉、及び故郷の村の者は凡て紛争で行方不明になっている。ここの白骨もきちんと埋葬すべきではないか。馘になっても廃坑へもぐり、遺品の品々を持ってくる。警察につかまり、品は燃やされる。

後に老人の家を訪ねる。引越ししたという。預かっているものを渡される。それはあの女の髪の毛であった。花の咲く木の下に埋める。

この映画も第二次世界大戦、及びボスニアヘルツェゴビナ紛争などヨーロッパの現実を反映したものである。実際にあった出来事に基づく映画という。

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