2018年6月13日水曜日

パジャマを着た男の記憶 Memorias de un hombre en pajama 2017


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スペイン映画、フェルナンデス監督の総天然色漫画映画、90分。

漫画家の男が主人公である。主人公は小さい時から服を着ることを強制されていた。当たり前じゃないか、裸でいたいのか、ではない。パジャマを着たままでいたかったのである。
いつもパジャマを着ていられる職業、それで漫画家になったのである。

数人の仲間、悪友と言ってよい連中とのお喋りは、もちろん女のことである。たまたま店で近くに座って聞いていた出版社の社長から後に電話がある。その頼みで主人公は自分をモデルにした漫画を雑誌に載せるようになる。それが大人気になって、主人公は売れっ子漫画家になる。それだけでなく思いを寄せていた女性とも恋人となれる。
まさに幸福絶頂の主人公、しかし恋人と同棲するようになってからアイデアも浮かばず、不調に陥る。恋人同士の常で、二人は仲違いをし、女は家を出る。一人で島へ旅行に行っても楽しくない。そこへ恋人の漫画家がやって来て二人はよりを戻す。

映画の最初と最後の方に、実際の男と女が出てくる。この映画の恋人同士の元になったのか、と思わせる。男は西洋の男の常として髭を生やし(漫画映画内の漫画家は生やしていない)、また女の方も漫画内では極めて色っぽく描かれているが、実際の女は、好みの問題もあろうがそれほど魅力的に見えなかった。

映画は途中まで主人公があまりに順風満帆に見え、それからお決まりの恋人とのもめ事、最後はさやに納まるという、王道を行くストーリーであった。

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