2017年7月31日月曜日

谷崎潤一郎『飇風』 明治44年

商品の詳細

主人公は青年画家。極めて美しい容貌でありながら女に関心がない。しかし吉原へ行き、そこで知った初めての女に溺れる。
新聞社等の依頼でかねてから行きたいと思っていた東北地方へ絵を描く旅に出る。出発前に女の所へ行き、自らの節操を誓う。
東北のまちまちへ行っても東京の女が忘れられない。誘惑の気も起こるが我慢する。しかし精神の方はだんだん病んでくる。
最後には我慢できず、東京へ戻る。女の元へ駆けつけ、一夜愛に溺れる。しかし翌朝みると・・・。

結構非現実的な設定と思うが、小説だからと思う。東北での色々な地名が出てくる。それらはあまり知っていないが、明治に東北地方で行くような場所の見本なのであろう。
最後、東京へ列車で戻ってくる。中川を過ぎると浅草本所の市街地が見えてくる、とある。この当時は東京はせいぜいこの辺りまでであったのだろう。

2017年7月30日日曜日

愛と誠 昭和49年


 商品の詳細
山根成之監督による、松竹映画。西城秀樹主演版。
梶原一騎原作の漫画の実写映画。制作は連載されて間もない頃か連載中くらいか。
女主人公の早乙女愛が幼い頃、助けてもらった誠という男に高校生になって再会する。すっかりぐれている誠。その原因は彼女を助けた際の傷によると言う。そのため自責感の塊になっている女主人公が自虐的と言えるくらい、ぐれた男の更生に尽くす。
映画の初めに「愛とはたたかいである」といったメッセージの字幕が出るが、戦いかどうかより、女主人公は愛の意味をはき違えているのではないかと思ってしまう。

比較的最近に三池崇史監督による再映画化があった。随分ふざけたともいえる作りになっていた。そうでもしないと現在まじめに考えるとついていけない話ではないか。

主人公の高校生が西城秀樹が演じており、もちろん若いものの、高校生にしてはとうが立っている感じ。

2017年7月29日土曜日

ガリバーの宇宙旅行 昭和40年



 「ガリバーの宇宙旅行」の画像検索結果
黒田昌郎監督による東映動画。
孤児テッドは人形の兵隊や犬とともに遊園地のロケットに乗って飛び出す。着いた所は
老いたガリバー博士の宅であった。博士は青い星を目指した宇宙旅行を計画している。それにテッド等加わる。青い星の近くの星に着陸する。そこにはロボットに支配されて、自分たちの青い星から追い出された王や王女、家来たちがいた。テッドたちは王や王女を助け、ロボットの支配から王国を取り戻す。
 
宇宙をテーマにして面白そうな予見も持たせるものの、正直出来の良い動画ではない。当時も子供たちも退屈していて、映画館の中で走り回っていたそうである。