2017年7月31日月曜日

谷崎潤一郎『飇風』 明治44年

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主人公は青年画家。極めて美しい容貌でありながら女に関心がない。しかし吉原へ行き、そこで知った初めての女に溺れる。
新聞社等の依頼でかねてから行きたいと思っていた東北地方へ絵を描く旅に出る。出発前に女の所へ行き、自らの節操を誓う。
東北のまちまちへ行っても東京の女が忘れられない。誘惑の気も起こるが我慢する。しかし精神の方はだんだん病んでくる。
最後には我慢できず、東京へ戻る。女の元へ駆けつけ、一夜愛に溺れる。しかし翌朝みると・・・。

結構非現実的な設定と思うが、小説だからと思う。東北での色々な地名が出てくる。それらはあまり知っていないが、明治に東北地方で行くような場所の見本なのであろう。
最後、東京へ列車で戻ってくる。中川を過ぎると浅草本所の市街地が見えてくる、とある。この当時は東京はせいぜいこの辺りまでであったのだろう。

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