2015年4月10日金曜日

殿さま弥次㐂多 捕物道中 昭和34年

フィルムセンターの東映時代劇シリーズ第2弾で、沢島忠監督、中村錦之助、賀津雄兄弟が尾張、紀伊の若殿に扮した時代劇を見た。殿さまシリーズという続き物の一らしい。

二人は殿様稼業に飽き、城から逃げ出したいと思っている。錦之助の縁談に賀津雄が女に化けてやって来て、二人で尾張から紀伊まで町民に扮し道中へ繰り出す喜劇。

大名を荒らす曲者一味(首領が月形龍之介)、彼らが間違えられる義賊、故郷へ帰る親子(娘役が中原ひとみ)、二人を追いかける家来などが伊勢湾、伊勢路を舞台に騒動を起こす。組立は面白いものの、現代から見て正直一つ一つのネタがそれほど洗練されていない。

東海道の宮から桑名までは海路、その船が結構大きいのは少し驚いた。実際ああいう船が運航していたのかと思った。

総天然色だが、リマスター版でなく色があせており、昔の名画座で見ているような気分であった。

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