2015年4月29日水曜日

旗本退屈男捕物控 前篇七人の花嫁・後編毒殺魔殿 昭和25年

旗本退屈男シリーズの戦後第1作。松田定次監督白黒映画、東横映画であり、東映の設立は翌年。

この話では旗本退屈男は結婚しており、新婚早々という設定。嫁の父親が月形龍之介扮する目明しで、娘に身分違いの結婚は許さないといきまく。早乙女主水之介自体、武士が嫌で気儘な旗本をしているので気にしていない。主水之介の父が奉行で新藤栄太郎が演じており善人役で出ている。

雲州藩の殿が毒殺され、大友柳太郎扮する弟君が代わりに藩主になる。毒殺犯の疑いをかけられた侍の婚約者の頼みで、主水之介は真相究明に乗り出す。

いくら旗本だろうがあるいは江戸の奉行だろうが、各藩の内部まで探れないはずである。それをこの映画では顔見知りの新藩主からの依頼で、退屈男が活躍するという設定にしている。

後編では、藩屋敷に招かれそこで捜査を進めるという話になっている。ともかく銀山の毒によって多くの登場人物が毒殺される映画で、必ずしも悪人でない者も次々と倒れる。戦後間もない時期でまだ殺伐とした雰囲気の時代であったのかと思ってしまう。

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