シェーベルイ監督、瑞典、89分、白黒映画。ストリンドベリの有名な戯曲を元に映画化。19世紀のある貴族の娘ジェリー、館に仕える召使に男がいる。夏の祭りの際の踊りでジュリーは気まぐれに召使と踊ったりする。後にジュリーは召使と一夜を共にする。今後どうするか。外国に逃げてホテルでもしようかと計画を話したりする。
ジュリーの生い立ちの回想になる。父親は平民の娘と結婚した。母はかなり先端的な思想の持主だった。ジュリーは小さい時、男の子のように育てられた。館が火事で燃え、その費用の工面は母親がした。母親の金を貸してあった者から取り返したのである。母は貞淑な妻ではなかった。父親は自殺未遂をする。夜の間、夢想的な話をしていたジュリーと召使、もう夜が明け、父親が帰ってくる。もう妄想にふけっている暇はない。召使は召使に戻り、行き場のなくなったジュリーは自ら果てるしかなかった。
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