2014年10月5日日曜日

母(プドフキン)

ソ連のプドフキン監督が1926年に作った無声映画。原作はゴーリキー。

 

荒筋は次のよう。
飲んだくれの亭主、革命運動をしている息子を持つ老いた母。息子は仲間から武器を預かる。隠し場所をたまたま母は見てしまう。工場でストライキによる暴動が起こり、亭主はスト破りの側にいて銃で撃たれてしまう。亭主の死体を前に息子にお前の仲間がやったんだという。軍人たちがやってきて捜索する。息子は白を切る。しかし逮捕していこうとするので、母は秘密を教えれば釈放されると思い武器の隠し場所を言う。それでも息子は引き立てられる。裁判が開かれ有罪判決となる。母は衝撃を受ける。刑務所に入った息子に母は面会で今度デモ隊による脱獄計画があるというメモを渡す。しかしこの計画は広く街中に噂となっていった。当日母もデモに参加し刑務所へ向かう。脱獄を図る囚人へ当局は発砲し大混乱になる。息子はからくも脱走し川の漂氷を乗り継いでデモ隊の母と再会し喜ぶ。ちょうどその時デモ隊を待っていた軍隊が発砲して、息子ほかが犠牲となる。母は倒れた赤旗を掲げて軍隊に向かう。

 革命思想については今では時代が変わっている。映画そのものと見れば迫力がある。初期のソビエト映画の作り方である。戦艦ポチョムキンを彷彿させる。実際この映画ポチョムキンと並んでソ連映画の代表作として挙げられていたことがあったそうだ。今でもそうなんだろうか。よく知らない。ただ上に書いたように迫力ある画が多く見る価値はある。

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