2025年5月2日金曜日

尺には尺を Measure for measure 17世紀初頭

ウィーンの大公は自分が留守の間、町の支配を代理に任せる。代理は他人に恐ろしく厳格で、結婚予定の男女に子供が出来たというので、男を法令に従い死刑に処すつもりでいる。男の妹イザベラは何とかして兄を助けようと大公を説得する。大公は聞かないが、イザベラの容色に魅せられる。秘密裡に大公と関係を持てば、兄の赦免は可能という。

大公は実は代理を試すため、陰から町の実情を見ていた。大公は以前、代理と結婚する予定だったのに捨てられた女を、イザベラの代わりに代理と密会させる。代理は自分が秘密に女と関係したのに、まだ兄を処刑する気でいる。最後に大公が現れ、代理はかつての女と結婚させ、自分はイザベラと結婚すると宣言する。

以前は喜劇に分類されていたが、今は単純な喜劇でないとして問題劇に分類されているそうだ。(松岡和子訳、ちくま文庫、2016)

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