2015年3月17日火曜日

そこに光を 1996年

トルコのレイス・チェリッキ監督によるトルコの民族間の争いを描いた映画。

トルコでのクルド人と、対するトルコの軍人間の戦闘が主となっている。こういう良く知らない他国の民族闘争をみると、世界情勢に関する自分の知識が足りないことを実感する。
ともかくトルコではクルド人とトルコ人の争いがある。

クルド人の過激派というか戦闘集団がバスを止める。そこで逃げ出そうとした乗客の一人を射殺してしまう。虐げられたクルド人の闘争に参加しない奴は敵とみなすという、かつての我国の過激派を思い出させるような集団である。

この征伐に軍人たちが派遣される。雪一面の冬山で両者が撃ち合いとなる。それが雪崩を引き起こし、クルド人一味は二人だけ、軍人たちでは隊長のみ生き残る。クルド人のうち女性は負傷しており、一味の首領が背負っていかなければならない。軍人隊長は銃をつきつけ二人を捕虜とするが吹雪が吹き荒れる冬山で、連行するのも楽でない。眠っているうちにクルド人は逃げ出す。しかし女性は亡くなる。この後クルド人と隊長は激しい意見のやり取りをする。

トルコでの民族闘争、同じ国の者同士が戦い、そこで共存を探るという日本ではあまり考えられない課題を描いている。

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