2014年12月16日火曜日

突然炎のごとく Jules et Jim 1962

トリュフォーの映画、ジャンヌ・モローと二人の男の恋愛物語。


時代の設定は第一次世界大戦の前後。フランス人ジムとドイツ人ジュールはパリで出会い友人となる。あるきっかけでカトリーヌ(ジャンヌ・モロー)と会う。三人は仲良くなり自転車で遠出をしたりする。ジュールがカトリーヌに求婚し結婚する。大戦が始まる。男二人は夫々の祖国のために戦う。
 
戦後再会する。ジュールとカトリーヌは山荘に暮らし、女の子もできている。ただ夫婦仲は冷めていた。カトリーヌは自己の恋愛感情に忠実な女であり、以前からの知り合いである若い男とも関係を持つ。またジムも恋人がいながらカトリーヌに惹かれている。ジュールはカトリーヌを繋ぎ止められるのはジムだけだとし、彼に頼み三人の共同生活が始まる。しかしジムは彼女の奔放過ぎる生き方についていけずパリに戻る。

数か月後、ジムはジュールとカトリーヌに映画館で遭遇する。カトリーヌ運転する車で郊外に出かける。休憩の時、彼女はジムに相談があるとして二人だけ車に乗る。彼女は二人を乗せたまま川へ直進、転落する。

 自分の感情に率直過ぎるくらい自由に生きるジャンヌ・モロー演じるカトリーヌはある意味女の典型からしれない。現実の女はもっと抑えて常識的に生きているが。エキセントリックな映画であり若い日にみたときはそれなりに感心した。
原題は単純に男二人の名前を並べただけだが、邦名は誰が考えたのだろう。よくこんな題名を思いついたものだ。トリュフォーが日本に来た時邦名を聞いて変な名だと言ったとか。

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