2014年12月2日火曜日

彌次喜多道中記 昭和33年

何度か映画化されている有名作品、これは千葉泰樹監督によるオールスター娯楽時代劇。公開月は調べていないが、正月映画にありそうな娯楽編である。同監督初の総天然色映画だそうである。



 主人公演じるのは加東大介と小林桂樹。江戸のお調子者の二人が妻(乙羽信子と淡路恵子)に敷かれている。徳川夢声の十返舎一九から京都まで東海道を行ってその道中記を教えてくれと頼まれ旅立つ。その間に起こる失敗談等を織り交ぜた喜劇道中記である。

先に書いたように当時の東宝のオールスターが出演しており、道中をともにする女泥棒の草笛光子、三木のり平の女形役者、飴売りと見せかけた実は役人の宝田明、敵討ちの兄弟で三船敏郎と池辺良、その他、金語楼とか有島一郎、水谷良惠、雪村いづみ等々、当時の人気役者が実に大勢出ていて、彼らを見ているだけで楽しめる。
 
多分映画の名作を選ばれる際に取り上げられるような作品ではない。しかしながら映画を見る面白さはこういう映画が与えてくれる。映画の全盛期ならではの豪華な感じはその後の日本映画からは見られない。

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