2025年7月25日金曜日

勢古浩爾『それでも読書はやめられない』NHK出版新書 2020

市井の読書人、勢古浩爾、なぜかやたらに本を出している(出せる)人。読書に関する本を沢山出している。本書は前半が著者の読書遍歴でそれが特徴。自伝は好きなのでこれも一種の自伝だからその点面白く読めた。今は読書人であるが、子供の時から本の虫だったわけではない。

子供時代は漫画を読んでいた、スポーツをやっていたとある。20歳を過ぎてからある日突然『チボー家の人々』を読み始めたという。その後、文芸評論、日本や世界の名作文学を読み、哲学にはまった。しかしながらほとんど全く哲学書は理解できなかった、読んでも分からかった、と書いてある。このあたり、多くの読書家も同じような経験があるのではないか。ともかく数千冊これまで読んだと書いてあるが、ある時期までは大した読書家ではない。読書歴だけでなく主張を書いている。

その後は有名な「読書人」を論じている。立花隆、丹羽宇一郎、出口治朗、齋藤孝、佐藤優、成毛眞、森博嗣、又吉直樹らである。あとは著者が勧める本の紹介である。

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