2025年7月15日火曜日

誘拐報道 昭和57年

伊藤俊也監督、東映、134分、萩原健一、小柳ルミ子ほか。実際に関西で起きた誘拐事件を元に、読売新聞社が出した原作を、映画化した作品。誘拐報道という題だが犯人の萩原やその妻の小柳、更に被害者家族を巡る部分が主であり、特別報道機関に焦点をあてた作品でない。

私立の学校に通う幼い少年が誘拐される。3千万円寄こせと電話がある。犯人の萩原の家は金に窮していた。経営していた喫茶店を騙し取られた。更に娘を私立の学校に通わせている。この娘と誘拐された男子とは仲良しだった。萩原は誘拐した少年を車のトランクに入れあちこちに行く。海岸沿いの村にある実家に帰り、母親に会ったり昔の恋人と行為に及んだりする。電話をかけて金を用意させるが、警察が張り込んでいるようで萩原は逃げ、なかなか被害者家族とは会えない。最後の方でトランクにいれた男子が死んだではないかと驚き、顔をたたく。結局現実にそうであったように萩原は捕まる。萩原が犯人と知り、妻の小柳が自分が金のことばかり言っていて悪かったと泣く。また二人の娘も健気に振舞う。

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