2020年11月18日水曜日

モラン神父 Leon Morin, pretre 1961年

 ジャン=ピエール・メルヴィル監督、仏、128分、白黒映画。ジャン=ポール・ベルモンドが神父役で出ている宗教色の強い、ただし男女の愛を描いた映画。

第二次世界大戦中、占領下の仏の田舎町。女主人公は未亡人で、ユダヤ人、共産主義者なので無神論者(キリスト教徒でないの意)である。ユダヤ人、共産主義者は当時の庶民が忌み嫌った人種である。女主人公には小さい娘がいる。娘に洗礼を考え教会に行った。そこでベルモンド演じる神父に会う。二人は何度も会ううちに宗教的な議論をしたりするが、次第に惹かれ合う。本映画は女主人公の独白による進行なので神父側の心情は出てこない。神父としての務めを模範的に果たし冷静でかといって冷たい感じはしない。女主人公が働いてる職場の同僚も会いに行き神父に惹かれるようになる。

また占領下なのでドイツ軍による徴集逮捕や独軍協力者に対する制裁、逃亡するユダヤ人への支援など戦時下ならではの場面が出てくる。終戦になる。神父は聖職者がいないような片田舎に行くことになった。信者になった女主人公は自分の気持ちを告げられないまま、神父の内心はどうか確かめられず、別れるしかなかった。

ベルモンドが普段とは違うもの静かな役で印象的。本作は3時間以上あったらしいが、今は2時間ほどの版で鑑賞されている。

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