2020年11月17日火曜日

井上ひさし『本の運命』 1997年

 


井上ひさしの自伝と本に対する思いと理解をつづった著。

まず誕生から大学時までの生涯を振り返る。その中で本に親しんだきっかけ、小説家になろうと思ったわけ、読書法や、なぜ図書館が嫌いになったか、そのため自分の蔵書を増やしたかの経緯が述べられる。

その後の章では子供を本好きにする法がある。これまでの読書感想文を書かせる教育法を批判する。本の中身を要約させるようにせよと提言する。これは以前読んだ全然別の本で、ソ連では本の内容を要約させるとあったのと同じである。最後に自分の膨大な蔵書を故郷のホールに寄贈し、田舎では類を見ない大図書館になったとある。特に井上が執筆に際して集めた特定の事項の書籍によって、その分野で専門の図書館になっている。

文春文庫、2000

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