2020年11月4日水曜日

バルザック『赤い部屋』 L'Auberge rouge 1831

 


晩餐の席でドイツ人が話した過去の事件。まだナポレオンが各国と戦争していた時代、ドイツの町の宿屋(赤い宿屋、これが原題)での出来事である。二人のフランス人の旅人が来るものの宿には空きがない。後から来たドイツの商人と食事する。商人が大金を持っていると分かる。一人のフランス人は大金があればいいと空想する。夜中に外に出る。戻ってみると、同室のドイツ人は殺されていた。金は無くなっている。そのフランス人に嫌疑がかかる。話の語り手はその町にいた。容疑者の若者は自分ではないと主張するが聞き入れられず、死刑になる。

失踪したもう一人のフランス人が犯人ではないかと思われる。しかしこの話は語り手に重くのしかかる。なぜなら語り手が愛し結婚しようとしていた娘の家系にその逃げた男がいるからだ。語り手は悩み、他の人々に意見を聞く。最後はなんで相手の家をきいたのかと言われる。

高山鉄男訳、世界文学全集第21巻、集英社、1978

0 件のコメント:

コメントを投稿