2019年4月12日金曜日

ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ『名誉の医師』 El médico de su honra 1635

親王が狩りの最中、怪我をして治療のため近所の家に運び込まれた。その女主人ドニャ・メンシーナは親王のかつての恋人であった。ドニャ・メンシーナが結婚していると知り驚く親王。
メンシーナは結婚している身、未だにメンシーナを愛している親王の要求に応えられない。

メンシーナの夫、ドン・グティエーレはメンシーナの結婚前、好きな女がいた。その女はグティエーレに裏切られたと国王に訴え出る。
グティエーレは妻に間男がいると疑う。メンシーナは親王を退け、潔白なのであるが、グティエーレは名誉を守るため、妻の殺害を医師に命じる。
妻の死後、国王はグティエーレに以前の恋人と結婚するよう命じる。

ずいぶん現代の感覚からいったら非常識な筋なのであるが、名誉を何より重んじた貴族社会ならではの悲劇。
古屋雄一郎訳「スペイン黄金世紀演劇集」名古屋大学出版会、2003年所収

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