2019年4月15日月曜日

河村小百合『中央銀行は持ちこたえられるか』集英社新書、2016

著者は日銀出身でシンクタンクの調査員。

黒田総裁以降の日銀の政策により、日銀のバランスシート資産負債とも異様に膨れ上がり、金利上昇等すれば経営が危うくなっている。このような事態に陥ったのは、無謀とも言える黒田日銀の国債買い入れによる。それなのに出口戦略を何も述べない現在の日銀を批判する。

他国の中央銀行がゼロ金利からの脱却をうまくやった、中央銀行のバランスシートを巨大化させなかったのに、それがいつまでも出来ない日銀を批判する。しかしそれは他国では経済が好転したのに、日本の経済が回復しなかったからではないか。日銀を弁護する気はないが、現在及び過去の日銀政策関係者が本著を読み、そうだったのか、そうしておけば良かったのか、と感心するだろうか。

肝心の題名に対する回答はない。今のままでは持ちこたえられない、が回答かもしれないが、それならこの本の読者は知っているだろう。いつ決定的に変わるかはわからない、それはそうだろうが、このような指標がこうなれば危ない、くらい示せれば助けになった。

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