2014年11月20日木曜日

嬉しい娘 昭和9年

千葉泰樹監督による十代の山田五十鈴が主演する映画。

簡易保険の宣伝映画。某商事のドラ息子は次期社長に父から指名されるが怠け者で頼りにならない。彼が娘(山田五十鈴)を見初める。ストーカーとなって後を追う。自宅に着くとその家から保険勧誘員が転がり出されてくる。彼女の父親が保険と豆腐が大嫌いだと言って出てくる。それを見た息子は勧誘員に頼んで服装を替えてもらう。そのいでたちで彼女の家に再び勧誘に訪れる。案の定父親からどやしつけられる。生憎娘に見られていない。また性懲りもなく訪れ同様に投げ出される。今度は帰って来た娘がそれを見て同情する。父親の保険嫌いを説明する。それに自分は既に簡易保険に入っているという。息子は娘からあれやこれやと世話してもらうので喜ぶ。

次に来たときは食べ物のお土産を持ってくる。娘と話すとなんと彼女の勤め先が自分の父親の商事である。次期社長に内定している息子が白痴じゃないかと言われている、と彼自身の社内での噂、評判を聞く。彼が持ってきた食べ物は幼い弟がみんな食ってしまい、病気になる。医者にかかるお金もないと父親が心配するが、娘は簡易保険に入っているから治療費は無料と安心させる。

最後は新社長の挨拶が社員の前で行われる。娘はあの青年が社長とわかり驚く。彼はこれまで自分の評判が良くなく白痴と言われていたが、これからは努力してよい社長になると演説し拍手を浴びる。

 若い山田五十鈴が出ている現代劇ということで価値のある映画である。また面白い仕上がりになっており、楽しめる。見始める直前に昔見たことを思い出したが、改めてみて良さを確認した。

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