2014年11月27日木曜日

女の闘ひ 昭和24年

千葉泰樹監督による、高峰三枝子、木暮実千代主演の映画。

 高峰の新婚旅行、ホテルに着くところから始まる。階段のところで待っているのは木暮。わけありで夫が知っていることは明らか。部屋に入って夫に質す。明確な返事が得られない。潔癖な彼女は事情が明らかになるまで一緒になれないと言って東京に帰ってしまう。木暮が勤める銀座のカフェへ向かう。そこで彼女に会い、かつて夫と関係があったことを知る。カフェから出てきたところで夫と出くわすが、彼は運悪く車にはねられてしまう。

早々に未亡人となった高峰は河津清三郎演じる画家の下で絵の修業を始める。高峰の兄を演じるのは若き日の山村聡。大学の教師で例のカフェに通っているうちに木暮と愛し合うようになる。彼女の過去がどうであれ不幸な境遇から救いたいと思う。結婚を決意した彼は妹に話す。相手の名を知って驚く高峰。彼女の元へ木暮が訪ねてくる。数冊の日記を渡す。これを高峰にも兄の山村にも読んでもらいたいと言う。自分の過去が凡て書いてある。これを承知の上でもいいのなら結婚してくれと頼む。高峰はもらった日記は読まずに直ちに焼却してしまう。その後木暮と山村は結婚する。

一方高峰も画家の河村から求婚され承諾する。二人の個展が開かれる。招待されてやってきた木暮。実は来たくなかった、と言う。日記をみればわかるはずと補足。高峰が河津と結婚する予定だと言うと驚き、彼は色魔であって絶対にいけないと主張する。その時河津がやってくる。河津と木暮は二人で言い争う。また山村も来ていて話が聞こえてくる。河津も木暮の過去の男の一人であり本性がわかった高峰は、河津と別れることにする。木暮に向かって実は日記は読まずに焼いてしまったと告白する。そこへ山村も来て過去にとらわれず生きていこうと二人に言う。

 いかにも通俗小説的な展開で、映画にありそうな筋である。作り話的な感じがするが面白いことは面白い。

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