2020年5月12日火曜日

恐怖省 Misnistry of Fear 1944

フリッツ・ラング監督、米、87分、白黒映画。
グレアム・グリーンの原作を戦時中にフリッツ・ラングが映画化した作品で、イギリスを舞台にナチスのスパイとの戦いを描いている。

主人公にレイ・ミランド。精神病院を出るところから始まる。戦時下である。バザー会場に寄る。占い師の言うことを聞き、ケーキを当てる。実はそのケーキには秘密が隠され、たまたまミランドの答えが合っていたので渡してしまったのである。
列車でロンドンへ向かう途中、同室となった盲目を装う老人にケーキを盗まれる。ドイツ軍の空襲で老人は死ぬ。ロンドンでバザーを開催していた会の事務所に行く。経営する兄妹に会い、降霊会に出る。いきなり暗くなり銃声がする。明かりがつくと死んでいる男がいる。ミランドに疑いがかかる。ミランドを信じる経営者の妹の手引きで書店の2階に隠れる。ナチスの手先と思われる教授のところへ書籍を届けに行く。ホテルに着くと誰もおらず書籍の箱は爆発する。

ミランドが気が付くと警察である。事情を話し、あの老人が空襲に会った場所に行く。ケーキの箱は見つかり、その中にフィルムが入っていたと分かる。戦略の作戦地図が内容だった。スパイを追って洋服屋、更には経営者の兄が黒幕だったと分かる。兄を倒し、ミランドは妹と結婚する。

戦時中、スパイ合戦花やかなりし頃の作で、当時は結構現実味を持っていたかもしれない。しかし現在観ると、ラングの作としては劣る。あまり説得的でなく、話の展開も面白味に欠ける。

0 件のコメント:

コメントを投稿