2020年5月19日火曜日

トランプ譚 Le Roman d'un Tricheur 1936


サッシャ・ギトリ監督、仏、77分。
カフェのテラスで回想録を書く男、監督ギトリが演じている。

田舎の少年時代、小銭を盗み罰としてキノコの夕食を与えられなかった。そのため命拾いする。毒キノコで大家族はみんな死んでしまった。親戚に引き取られる。ひどい家で逃げ出す。その後ホテルやレストラン、あるいはモナコの賭博場などで働く。パリへ出る。ロシヤ人に来仏する皇帝の暗殺計画に引き込まれるが、警察へ連絡、事態収拾させる。モナコへ戻りまずホテルに勤め、貴族の婦人から金時計をもらう。

この間第一次世界大戦に動員されからくも助かった。ただ彼を助けた男は不具になった。
賭博場のルーレット台の仕切り役になる。魅力的な婦人と深い仲になる。その婦人は宝石泥棒だった。一度盗みに加担するが、逃げる。
その後、賭博場にやって来た神秘的な美人に惹かれる。二人で組んで儲けようとしたが、うまくいかない。ペテン師となってから大儲けした。ばれないように変装もした。
ある日、賭博場に会ったのが、戦争中自分を助けてくれ、不具になった男である。彼は賭博の妙味を教えてくれ、それからペテンはやらず楽しんだ。ただそのためペテンで得た富は失った。

語り手が回想を書いている最中、隣に来た老婦人はかつて自分に金時計をくれた女とわかる。女は儲け話を提案するが、今は警察官である、だから出来ないと答える。
回想は古い時代のフランスの映像が映し出され、特にパリなどは懐かしい。

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