2015年1月20日火曜日

新吾十番勝負第一部第二部総集編 昭和34年

大川橋蔵の代表作の第一作と第二作の合併版である。監督は第一部が松田定次、第二部が小沢茂広。総天然色。



福井鯖江で藩主の行列に飛び出した商人が手討ちにされる。商人の娘(長谷川裕見子)と番頭(岡田栄次)は藩主に敵討ちを試みるが失敗する。娘は藩主のものになる。番頭は剣の道を磨くため侍(山形勲)について修行する。藩主は紀伊に移り徳川吉宗となり、娘との間に生まれたのが後の新吾である。復讐を狙う元番頭は幼い新吾を誘拐する。自らと山形は道場で新吾を育てる。成長した新吾が知り合いの娘を助けるため黒田藩の侍を切り同藩に捕らえられる。将軍吉宗(大友柳太朗)と奥方は新吾の生存を知り喜び対面を希望する。これが悪老中の奸計によって邪魔されそうになる。新吾はこの悪老中を斬り捨てる。そのため親子の再会は叶わず、その代わり新吾が諸国を自由に通行できる手形を吉宗は出してやる。

第二部ではやくざ連中が道場で剣を習っている。鹿島神宮祭礼警固のためであったが悪代官と組んだ相手方のやくざにやられる。鹿島神宮へ駆けつけた新吾は悪やくざ供を蹴散らし、この祭礼に来た輿の中の母親と目を合わせた。一方新吾の育ての親である師匠(山形勲)はかつてからの敵である月形龍之介と斬り合い失明する。この治療のため新吾は師匠を連れて大阪へくる。治療ができない前に再び月形と斬り合った師匠は斃れる。その死骸を前に新吾は月形打倒を誓い、自ら剣士としての目標とする。

総集編なので省略は仕方ないが、見ていて矛盾を感じるところが出てくる。

主演の新吾を演じる大川橋蔵は文字通り美男剣士。いかにも強そうな相手方、月形龍之介もよい。映画の出来とかでなく、ともかくお目当てのスターを楽しんで見れた当時が羨ましい。

0 件のコメント:

コメントを投稿