2015年1月30日金曜日

任侠清水港 昭和32年

松田定次監督によるオールスター任侠映画。総天然色。



次郎長(片岡知恵蔵)一家は凶状持ちの男を捜している。東野栄次郎演じる一家は次郎長のライバルである月形龍之介演じる親分の指図で匿っている。それがわかり踏み込む。東野を斬ってしまう。自分たちが凶状持ちとなったので一家は旅に出る。知り合いの親分(大友柳太朗)の家に厄介になる。貧乏な大友は借金に出かける。新藤英太郎は自分の惚れた相手を次郎長に取られたので協力を断る。次郎長の妻もやってくるが旅の疲れで寝込む。介抱のかいがあり次郎長一家は旅立つ。その後新藤は大友を斬る。これを知った次郎長は新藤を討つ。

今度は月形の一家と全面的な戦争になりかける。川端で対峙する両一家。そこへ現れたのが市川右太衛門演じる侠客で仲裁する。

次郎長もその後やくざ稼業を見直し、農作等に一家を励ませるようにする。これで次郎長発狂かと噂が広まる。彼は讃岐の金毘羅神宮へ刀を奉納させに森の石松(中村錦之助)を出す。帰りに友人(東千代之介)に会おうと思っていると山形勲演じる親分から誘われ同行すると騙し討ちに会い手傷を負う。東の家にたどり着きた手当を受ける。山形たちが捜しているので錦之助は早々に立ち去る。山形たちに見つかり惨殺される。
これを知った次郎長はいきりたち、自分たちを襲おうと計画していた山形と月形の一家と斬り合い彼らを成敗する。

知恵蔵が主演で右太衛門の出演時間はわずかであるが、重厚な役どころを演じているのは『赤穗浪士天の巻地の巻』と逆。若手のうち錦之助が石松役でひょうきんさを持ち合わせながらいい役を演じている。千代之介や橋蔵は脇役であまり出番はない。

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