2021年8月9日月曜日

哀しみのトリスターナ Tristana 1970

ルイス・ブニュエル監督、伊仏西、99分。スペイン語。カトリーヌ・ドヌーヴ主演。

両親を亡くしたドヌーヴは不良老人とも言うべき、落ちぶれた貴族の養女になる。不良老人はいい歳して好色、金もなく、誇りだけはある。老人はドヌーヴを女として見、とうとう自分の物にしてしまう。後にドヌーヴは若い画家と相思の間柄になる。画家はドヌーヴが老人と男女の仲と知ると驚き、怒るがドヌーヴと一緒になりたい。ドヌーヴと画家は老人から去り、街を出る。
その後の2年間で、老人の姉が死に老人は財産を相続する。あのドヌーヴと画家が街に帰って来ていると聞く。ドヌーヴは脚の病気で臥せっていると。老人と画家は久しぶりの対面をする。ドヌーヴが死ぬなら自分が育った家で死にたいと言っている。ドヌーヴに執心な老人は家に呼び寄せ医者に診てもらう。病状は悪化しており切断するしかないと。これらの治療は老人が負担した。自分の元にドヌーヴが帰って来たので喜び何くれと尽くす。その間、自分の必要性をないと感じた画家は去る。不具になったドヌーヴはどれだけ老人に良くしてもらっても、かたくなに老人を拒み、嫌い続ける。
神父の説得もあって老人とドヌーヴは結婚する。それでもドヌーヴは老人を厭う。ある吹雪の夜、ドヌーヴは老人に呼ばれた。痛くてしょうがない、医者を呼んでくれと老人は頼む。ドヌーヴは隣室で電話をするふりをする。戻って来て老人は動かない。窓を開け、寒い空気を入れる。

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