2021年8月28日土曜日

ステート・フェア State Fair 1945

ウォルター・ラング監督、米、100分、総天然色、ミュージカル映画。

題は直訳すると州の市(いち)で、映画の字幕では共進会とあった。品評会と言ってもよく、各家庭で作った料理、農産物や家畜を出し、どれが一番かを審査する。賞をもらえれば名誉である。また遊園地の施設が併設され、そこで娯楽を楽しむ。大昔、娯楽のなかった田舎では年一回の大きな催しであったようだ。

舞台はアイオワ州で主人公の兄妹は両親と一緒に市に向かう。父親は豚を出し、母親は料理を出す。妹と兄は会場で恋人を見つける。妹は記者をしている若者、兄は歌うたいである。好きになるが、妹は約束の時間に相手が現れない。記者はシカゴでのポストが得られ、すぐに行かないとなくなると言われたからだ。また兄の好きになった相手はあまり積極的になっていない。以前結婚に失敗していたと分かる。妹、兄とも失意で帰郷する。しかし妹は恋人から電話がある。シカゴでの記者の妻になってくれと。また兄は元々いた郷里の恋人と再会する。映画はやって来た記者と妹が再会するまで。

話はごく単純であり、1933年に映画化され、また1962年も再映画化されているそうで、古き良きアメリカを描いているので人気なのであろう。

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