2020年9月9日水曜日

レッド・ファミリー 붉은 가족 2013

 

キム・ドク監督、韓国、99分、韓国へ侵入した北朝鮮工作員一味の顛末。

四人家族が車で旅行している。偶然隣の一家も旅行先で近くにいた。家族間で争いが絶えない一家といかにも仲が良さそうに見える隣家。実は仲の良い家族は北朝鮮の工作員の一団の偽装で、祖国からの命令を受け、反北朝鮮の者などを暗殺していた。祖国への忠誠だけでなく、不穏な言動をすれば、北にいる家族に危害が及ぶ恐れがある。

班長の女は生温い他の連中の行動を厳しく叱咤していた。しかし赤ん坊を殺す段になって躊躇し他の者から批判される。隣家は相変わらず喧嘩ばかりしている。そこの若い息子が班員の若い女を好きになり、積極的に接近してくる。また隣家の老母は、工作員の老人を好きになる。

喧嘩ばかりしている隣家を見て、工作員らは本当の家族だと羨ましくなっている。工作員の一人の妻が脱北を図ったようで子供とも始末される恐れが出てきた。班長は手柄を立てれば、脱北妻が容赦されるかもしれないと判断し、独断で韓国にいる脱北の裏切り者たちを始末する。それが実際は偽装裏切りに過ぎず、北朝鮮にとって大打撃と分かった。班長は懇願するが、聞いてもらえず隣家一家を皆殺しにすれば、考慮してやると上司にあたる者から言われる。

島に隣家を招待する。上司一味も監視に来ていたが、隣家は殺せないとして、一旦上司らを縛り、事情を話す。上司らは解放された後、船に工作員らを乗せ、そこで始末しようとする。工作員らは隣家の喧嘩の様子を真似して、次々と死んでいく。

明くる日、隣家は隣が引越ししていると発見する。そのうちで若い男が、他の男子たちにいじめられようとしたら、あの娘が助けに来る。娘だけは助かったようだ。

北の対韓工作を扱った映画は結構作られているが、本作は家族の大切さを中心にしている。途中、金正恩への万歳三唱の場面があるが、両手を上にあげるのでなく、手の平だけを挙げているので面白かった。

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