2019年10月22日火曜日

ミュラー探偵事務所 Müllers Büro 1986年

ニキ・リスト監督、オーストリア映画、ヴェガ・フィルム、104分。
ハードボイルド映画の一種であるが、有名な映画のパクリというか戯画化の面を持つ。

ミュラー経営する探偵事務所へ美女が訪ねてきてイングリッド・バーグマンと名乗り、失踪した恋人の捜査を依頼する。ところがその依頼人の死亡記事が出る。名も違う。
ミュラーは相棒とこの事件を解明しようとする。そうしていくうち、情報を得ようとした黒人の女は殺される。あの死んだはずの依頼人は生きており、ミュラーと情事をするが、その直後訪ねてきた者に射殺される。その殺人者をすぐ殺す。
最終的に黒幕のボスらと銃撃戦になる。多くを片付けた後、ミュラーはボスに撃たれる。さんざん御託を並べた後、こときれる。
相棒は恋人とスポーツカーで新しい生活に向かっていた。大木が倒れており、降りて調べようとしたら銃弾の雨、恋人ともに蜂の巣にされる。映画の最後ではミュラーと相棒が出てきて、面白かったかと観客に尋ねる。否の返事が多いので二人は機関銃で客たちを撃ち殺す。

途中の経過はよく理解できないところがあったが、普通の映画とは違いずいぶん、おふざけの要素が多い映画で、ユーモアの乏しい日本人なら作る気は起きず、また感心しないと思う人が多いかもしれない。国立フィルムアーカイブのパンフレットによれば上映当時のオーストリアではヒットしたそうだ。

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