2019年10月20日日曜日

幼な心 Kleines Herz in grosser Not 1958

アルフレート・レーナー監督、オーストリア映画、ツェニート・ベネシュ・フィルム、91分、総天然色映画、女優クリスティーネ・カウフマンの少女時代の作品。

カウフマンの母親は女優で忙しく、あまりカウフマンに構ってやれず、カウフマンはそれを寂しく思っている。父親と一緒に車で田舎に行く。母親は映画の仕事があり、行けない。
カウフマンは田舎で音楽一家に会う。特にそのうち末っ子の男の子とまず仲良くなる。その家にいくと七人兄弟でみんな音楽をやり、一家はいつも一緒にいる。カウフマンは自分の家と比べて羨ましく思う。その家の母親はカウフマンを可愛がる。父親はその地で出会ったスペイン人の女と親しくなる。カウフマンはあまりいい気がしない。

一家は演奏旅行に出かける。カウフマンは病気になり、母親の来訪を待ちわびている。また一家が早く戻って来てほしいと思っている。クリスマスには戻る予定であった。カウフマンの病気は重く、主治医はクリスマスまで持たないのではないかという。
当初は映画の仕事を優先して娘のところへ行けなかった母親も、最後は映画を振り捨てカウフマンの病室へ来る。クリスマスまで間があるがいかにもクリスマスになったと見せかけ、また父親の要請で音楽一家は早く戻ってきた。病院でクリスマスの歌を歌う一家をカウフマンは両親と聴く。

クリスティーネ・カウフマンはドイツ語圏で有名になり、ハリウッドに渡ったがそれほど名を上げなかった。登場する音楽一家はエンゲル一家といい、当時その音楽で有名な一家だったそうだ。

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