2019年10月7日月曜日

女殺し屋 牝犬 昭和44年

井上芳夫監督、大映、82分、江波杏子主演。
女賭博師シリーズで名高い江波は、一匹狼の女殺し屋を演じる。

不利益な情報を握る男を消すよう、政治家は社長に命じる。社長はやくざに依頼する。そのやくざは殺し屋に、更にそこから江波に、と下っていく。殺しが下請けされるに従い、渡される金額は五千万→三千万→二千万→一千万と下がっていく。
警護の中、プールでくつろぐ男は、その下を泳いできた江波に針を刺され死亡する。江波は車で去る。ブレーキが効かなくなっていた。車は崖下に転落炎上する。殺し屋どもの計だった。
一命をとりとめた江波は殺し屋連中にその黒幕を聞き、殺す。社長は自分の身が危ないと悟りやくざ連中に、江波の殺害を命じる。
江波の友人のファッション・モデルはその社長の情人だった。モデルを利用し、社長のいるホテルに忍び込む。やくざ連中を片付け、モデルが助命するが社長も射殺する。その前に本当の黒幕である政治家を聞き出す。政治家は外国へ出張する直前だった。社長を殺されたモデルは警察に連絡する。羽田空港では厳重な警戒だったが、電話で政治家を呼び出し刺殺する。

針を刺して殺すところなど市川雷蔵の『ある殺し屋』(昭和42年)を思い出してしまった。

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