2019年10月21日月曜日

私の20世紀 Az én XX. Századom 1989

エニェディ・イルディコー監督、ハンガリー映画、ブダペスト・シュトゥーディオー/フレイハンレア・フィルムプロデュクシオン、103分、白黒映画。

映画は19世紀末、エジソンが発明した、多数の電球による照明に人々が驚く場面から始まる。ハンガリーでは双子の女の子が産まれていた。母親は後に死亡。少女となった二人は雪の降るクリスマスの夜、マッチ売りをしている。二人が寝て夫々別の男に引き取られた。
20年後の1900年、大学では教授が女に参政権など与えるべきでない、感情的で理性的な生き物でないからと演説し、多くの女聴講者から非難を浴びていた。
双子二人のうち一人は詐欺師になってオリエント急行内でどの男をひっかけようかと物色している。もう一人は革命家となって仲間に連絡する伝書鳩を持って乗りこんでいた。
ブダペストで共に下車する。ある男が二人を好きになる。と言っても双子と知らず一人と思っていた。双子二人はその男を好きになる。
革命家の女は爆破に失敗する。双子は鏡の多い家で再会する。後に好きになった男が来る。女たちは去る。
エジソンが世界規模で通信網が完成し、ニュースが5分で届くと演説している。

白黒の幻想的な世界が流れ、筋云々よりも映像そのものを鑑賞する映画とも思えてくる。

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