2025年4月18日金曜日

猪口邦子『くにこism』西村書店 2007

国際政治学者で政治家でもある猪口邦子の自伝といってよい。まず国際政治学者になるまでの経緯がある。小学生の時、父親の赴任に伴いブラジルに行った。そこでアメリカン・スクールに通った。帰国後、桜陰学院に入り中学校の時、アメリカの高校に行った。帰国後、また学校に行かなければならなくなった。高校途中までで、受け入れてくれる上智大学外国語学部の独語科に入った。大学に入るまで外国で長く生活したわけである。

大学で国際政治を勉強しているうちに外国の大学院に留学の機会が訪れた。エール大学の大学院に行き、博士号を取得した。エール大学に行く前に夫となる猪口孝に会い、結婚した。戻ってから上智の教師になった。学者を続けているうちに、ジュネーブにある軍縮会議の日本政府全権大使になる話が持ち上がる。大使として活躍した。帰国後は内閣府の少子化・男女共同参画担当の大臣になる。ともかくこの本が出た時点まで著者は学者として、大使として、大臣として大活躍してきたわけである。これほどの活躍してきた女性は珍しかろう。

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