2025年4月15日火曜日

トロイのヘレン Helen of Troy 1955

ロバート・ワイズ監督、米、118分、総天然色。ヘレン役はロッサナ・ポデスタ。ホメーロスの叙事詩に残されているトロイ戦争を、ギリシャ側でなくトロイ側から描く。主人公はヘレンの他、パリスである。

柔軟に脚色している。パリスの審判などなく、王子パリスはトロイからギリシャへ平和の使者として赴く。そこで美貌の王妃のヘレンが虐げられていると知り、ヘレンに同情を越して愛情を抱く。ヘレンもギリシャ側がパリスを亡き者にしようと企んでいるので、パリスを逃がす。相思の仲になっている二人は、ギリシャの兵士から逃げるため海に飛び込む。ヘレンは二人でどこかの島に逃げようと言うが、パリスはトロイの王子なので祖国に帰ると言い、ヘレンも従う。ヘレンはトロイで初めは歓迎されたが、ギリシャ軍がヘレンを奪い返しに襲ってきたので立場がなくなる。

戦闘が始まり難攻不落のトロイはなかなかおちない。アキレウスとヘクトルの闘いがある。トロイ側も多くの犠牲を出し、ヘレンは自分がギリシャに帰ると言い出す。しかしギリシャはヘレンを迎えてもトロイの財宝を奪うつもりだった。パリスはヘレンを奪い返し城に戻る。オデュッセウスの企みでトロイの木馬が作られ、これでトロイの城は陥落する。ヘレンは自害しパリスも後を追う。

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