2020年6月21日日曜日

エドワールとキャロリーヌ Edouard et Caroline 1951

ジャック・ベッケル監督、仏、85分、白黒映画。
若い夫婦が喧嘩し、また元の仲に戻る映画。

ピアノ奏者の夫と若い妻はパーティに行く用意をしている。夫のベストが見つからず困っている。大家の小母さんが来て甥が来るからピアノを聴かせろと頼む。追い出されないためには承諾するしかない。ベストは妻が処分してしまっていたと思い出す。今夜のパーティを開催する伯父さんのところに行って借りてこいと言う。親戚に頼み事は嫌なのだが、しょうがないから借りに行く。そこの伯父宅でパーティが開かれる。伯父が若い夫を売り出してやろうとの気づかいだった。
ベストの貸借に時間がかかった。夫が自宅に戻ってみると、妻はドレスの裾を切って短くしていた。驚き怒鳴り平手打ちまで妻にくわせる。妻は良くなると思った措置が、これほど夫から罵倒されたので離婚を決意する。夫は一人だけでパーティに行く。

すでに多くの上流階級の夫婦が集まっていて、ピアノ奏者の到着を待っていた。ようやく来る。妻がいないので伯父が聞くと具合が悪いと答える。夫は上流の婦人たちに気に入られ、いつまで経ってもピアノの演奏は始まらない。その間、妻の従兄であるこの家の息子は、従妹が病気ときいて家まで具合を見に行く。夫はある婦人と話しているうち、もし妻を殴ったらどうなるかを聞き、離婚だと答えを聞き心配になる。ようやくピアノ演奏が始まり、拍手を受けるが妻が心配になり帰ると言い出す。病気の妻の心配は当然だと一人の婦人が言い出す。帰ろうとしたら妻が従兄に連れられてきた。これで戻る必要はなくなった。あの婦人は馬鹿にされたと言って帰る。
夫と褄の仲はまだぎくしゃくしている。夫は再度ピアノに向かったが、うまく弾けず今度こそ帰ってしまう。あとから妻も帰る。
家に戻ってから、またお決まりの言い合いがある。金持ちからの電話で演奏会の計画を立てようと言われ夫も気分が良くなる。最後に仲直りの接吻で終わり。

夫が妻の服装を罵倒して喧嘩になるわけであるが、個人的に、服装に全く興味のない自分には縁のない話に見えた。またなんとしても相手をねじ伏せ、自分の意に従わせようとするところなどはいかにも西洋的だと思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿