2014年9月20日土曜日

ミス・ヨーロッパ

ルイーズ・ブルックス主演のフランス映画、トーキー(発声)映画である。フランス語を喋り歌うブルックス。と思うかもしれないが吹き替えである。1930年、ジェニーナ監督によるトーキー初期の映画でブルックス in French film

筋は次のようである。
ドイツのパプスト監督によるものと違いはじめの方は明るい感じで展開する。新聞社のタイピストをしている主人公は同じ社の植字工と婚約関係にある。プールで目立つ婚約者に嫉妬する彼氏。たまたま美人コンテストを知った主人公は応募するとミス・フランスに選ばれてしまう(写真審査のみで!)。婚約者に黙っていたので辞退しようとするが説得され、次のミス欧州へ進むことになる。婚約者に断る暇もないまま出発する。ミス・フランスになったことを後から知った婚約者はミス欧州大会へ主人公を追って行く。各国のミスを圧倒しミス欧州に選ばれる。追ってきた婚約者は自分とミスとどちらか選べと迫り、主人公は平凡な生活を送る妻となる。ミス欧州になった主人公にはその後も芸能界への勧誘が来る。嫉妬に狂った夫の行為はそれを拒絶するだけでとどまらなかった・・・

 自分より成功する妻に嫉妬する夫を描いた作品は多い。最後はちょっと極端。ここまでする必然はなかろう。いかにも映画的だが。

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