2020年7月23日木曜日

帰って来た若旦那 昭和30年

青柳信雄監督、東宝、91分、白黒映画。鶴田浩二主演。

銀座で張り合う2軒のパン屋。一方は老舗で柳家金語楼が主人、もう一方は洋風で大阪から来た清川虹子が経営する。金語楼側は最近押されている。金語楼の息子、鶴田浩二は米へ留学している。鶴田と義理の妹との婚約を親が決めてしまっている。鶴田は清川の娘、司葉子と相思の仲である。また妹は、店の職人と将来を約束している。

借金がある金語楼の証書を、悪人の平田昭彦が清川に持っていると言い、これで金語楼の店をものにできると話す。平田は司と結婚したく告白するが、司はにべもない。清川は司を説得するが効果はない。鶴田が米から帰国すると連絡がある。狂喜する金語楼。金語楼は鶴田と妹の結婚を明くる日に設定していた。

行き違いで帰宅した鶴田は、妹から結婚の話を聞き、隣家の芸者置屋に隠れる。そこの芸者も鶴田に惚れていた。芸者屋から隣家の自宅に鶴田は電話をかけ、妹が好きな男と結婚するよう、説得するが金語楼は聞かない。金語楼は借金の件で清川を色仕掛けで説得しようとしていたが失敗した。

実は鶴田が帰国したのは、平田から清川の家の改装設計をする技師として米から呼ばれたからである。鶴田は平田と仲間の話を立ち聞きし、その悪事を知る。司はまだ鶴田と会う前に金語楼から鶴田は明日結婚すると聞かされ、本気にし、一旦平田との結婚を承諾する。金語楼に電話し鶴田は、妹の結婚をようやく説得させる。清川の店では平田が暴力団の仲間を引き連れて来て本性を現し、店を開け渡せと脅迫する。そこへ鶴田がやって来て、暴力団どもや平田を、店を散々ぶち壊して(米映画の影響か)退治する。

鶴田と司は晴れて仲良くでき、金語楼と清川も仲直りして終わり。

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