2019年5月18日土曜日

復活の日 昭和55年

深作欣二監督、角川春樹事務所=東京放送、156分。
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映画製作時の、近未来の設定。米が開発した細菌兵器が東側に盗まれ、更に悪党に盗まれる。それを積んだ飛行機が山に激突。細菌は世界に広がり、この風邪(大正時代に世界的に流行ったスペイン風邪を真似てイタリア風邪と称している)により大部分の人類が死ぬ。

南極基地の隊員が生き残っているのは、この最近が寒さに弱いからだという(普通、菌は寒さに強く高温に弱いのだが)事態を知った各国南極基地はアメリカの基地に集まり、南極政府をつくる。女が圧倒的に少ないので、人類存続のため、一人の女が無数の男と交わることが決定される。(この理屈はおかしい。百人の男と寝ても女が一度に産めるのは一人(双子等でなければ)だけ。男の性欲を満足させ、やる気を出させるためとかの理屈の方がいい)

草刈正雄演じる地震学者は南極にいる。妻の関根恵子は、友人が死んだ後、その息子とモーターボートに乗って沖を目指し、毒薬を飲む。
草刈はアメリカで地震が起きると予知する。もしそうなら米の核兵器が発射される。米軍人と草刈は発射阻止のため、潜水艦でアメリカに向かう。その前に細菌のワクチンの試薬を注射する。ワシントンについたものの、間に合わずミサイル群が発射される。ソ連のミサイルは南極基地も狙っている。疎開する。

風邪と核戦争で人類は絶滅。ワクチンが効き一人残った草刈はワシントンから南米先まで歩いて行く。南極基地の連中は南米最南端に避難していた。見ると草刈が歩いて向かってくるのが見える。全員で歓呼して迎える。

巨額の費用をかけ、南極を初め世界各地で長期間かけて撮影されたそうだ。当時大いに宣伝していたと覚えている。
観てみるとあまりにひどい映画としか思えない。北米ワシントンから歩いて南米の端まで歩いて、しかもその途中、高原の観光見物までして、辿り着く。運よく(!)そこに避難していた基地の連中と会える。宝くじを3回買って、全部一等賞に当たる確率よりも低い。落ち合う場所を打ち合わせでもしていたのか。
これほど非現実な映画は観たことない。

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