2019年5月13日月曜日

池上英洋『西洋美術史入門』ちくまプリマー新書 2012

西洋美術史なのだが、他書とは差別化を図っている。

絵の読み方、社会的背景ほかが解説されているが、まずスケッチの技術と視覚情報の言語化が必要と説く。つまり絵を見て簡単なスケッチする、更にある絵の説明を聞きそれを絵にする、という訓練である。これらの訓練が美術史を学ぶ上で最初に必要なのだと言う。
続く絵を読むの章では、記号、イメージと象徴、アレゴリー、アトリビュート、図象、イコロジーなどが説明される。更に絵が生まれた社会的背景の説明がある。

読んで勉強になったと思わせる書である。

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