2019年5月31日金曜日

バトル・ロワイヤル 平成12年

深作欣二監督、「バトル・ロワイアル」製作委員会、113分。

未来のどこかの国、と言っても日本の未来としか見えないが、バトル・ロワイヤル法なるものが出来て、若者たちが殺し合う。
有名な映画である。しかし2回ほど時を隔てて観たが、どちらも感心出来なかった。つまり面白くなかった。なぜか。
あまりに設定が非現実的だからか。いくら経済が破滅したからと言って子供たちに殺し合いさせても意味ない。子供が邪魔だったらナチスのガス室に放り込んで皆殺しにすればいい。

本作を評価する人は多い、その理由を忖度してみた。
共感する者は、現実とは殺し合いこそしないが、殺し合いみたいなものだと思っているからか。嫌な奴が死んでくれたらいいとたいていの者が思うだろう。しかしこの映画のような状況に放り込まれたくないだろう。

また深作欣二は何を思ってこの映画を作ったのか。かつて高度成長期には悪徳権力者に対する底辺の庶民層の不満を映画に出来た。今ではそんなものは意味ない。それで不満の爆発のような映画を撮ったのか。
結局のところ自分には良く分からない(面白いと思えない)映画である。

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